enonaiehon

私の第三十四夜をつづります。

2013.3.17

 思えば2013年は元旦から思わぬことが続いていたのだ。2011年の春とは違う性質の、そわそわと不安なことが重なる。それでも三月の陽ざしは背中をあたため、日脚は伸びて、ほっと励まされるのだ。季節は何事もなかったように過去を脱ぎ捨ててゆく。そして振り返らない。
 ぼんやりと浜辺にすわり、西方浄土のような光る海面を見ているうちに、胸の中が軽くなっている。
 浜辺暮らしの猫は、ベンチの指定席を若い二人連れに譲り、砂の上でうたたねしていた。
 カメラを向けると眼を覚ました。サバンナのライオンのような顔つきをする。
 
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