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私の第三十四夜をつづります。

2018-07-01から1ヶ月間の記事一覧

2018.7.31

あぁ、せめて立秋が待ち遠しい…そう思いながらすでに7月31日。 午後になればごろんと寝転んで、あとどのくらい、暑い/\と過ごせば秋になるだろうかと思う日々が続いた。 それでも、今日は南風がひっきりなしに吹き込んだ。 それも、どこかかすかに冷気を含…

田中一村の絵

今から30年ほど前、田中一村という画家の作品と、その生涯がTVで初めて広く紹介された時、何より心を衝かれたのは、その人が暮らしていた奄美大島の家の驚くほどの小ささだった。 この”一室”に棲み、あのような作品を描き続けたのだ。 映し出された痩せ抜…

嵐の前に読むコラム

明日には台風が上陸するという27日。 眼が覚めると、身体の内側に溜め込んでいた熱風の記憶が抜け落ちているように感じた。 網戸から時々入り込んでくる風に秋の気配があったりもする。 放心したように体はふわふわと軽く、呼吸も熱気に喘ぐことがない。 窓…

列島展で。

21日、友人と東京に向かった。 毎年見学する列島展ではあったけれど、今年は当日の朝まで迷っていた。そして、結局は出かけることになった。 両国駅の外に出ると、一気に大都会の灼熱の空気に包まれた。 (夏場の縄文土器作りの野焼きのさなか、身体の芯が火…

2018年7月20日の演説。

夜遅くなってから、20日の枝野代表の内閣不信任案趣旨説明演説の動画を視聴し始めた。 長い。21日になってしまった。 (こういう場合に、「てっぺん回った」という言い方があるということを、つい最近知った。知ったばかりの言葉を使えるのが嬉しい。) この…

2018.7.18

何歳ぐらいからだろう。日差しが日に日に力を増すようになると、さて、この夏をどうしのごうか…と弱気になるようになった。 2011年初夏の時点ではまだ、夜行バスに乗って石巻に出かけ、海岸地域の人家や側溝の泥をかき出す作業も精一杯やり通すことができた…

まだ見ぬ”辺野古の海”

友人からの誘いで、この冬、沖縄へ出かけることになった。 その旅の日程のなかでは、辺野古も訪ねることになっていた。 まだ見ぬ辺野古の海…私たちが訪ねたその時、あなたは虚しく埋め立てられた姿なのだろうか? それとも、青い海のままで私たちを迎えてく…

陰惨な。

竹橋のビルの前で、奇妙な象の帽子を被った白い人たちの姿を眼にして、車から流れてくる奇異な歌を聞いた。 もうその時、陰惨な流れは姿を顕しはじめていたのだった。 それから28年の時間が流れて、あの陰惨な事件の陰惨な最終章について陰惨なニュースが流…

2018.7.5

昨日の夕方、予約した本を借りに図書館に出かけた。 街中の信号を渡ったところで、知人の姿を見かけた。しばらく休んでいたボランティアを再開されたのだろうと嬉しくなり、声をかけた。 年齢でははるかに大先輩にあたる知人は、すこし痩せたようにも見えた…

2018.7.3

梅雨明けとともに海からの強い南風。 毎日、夏の空というよりは秋のような遠い空が続く。そして、海からの風で洗われる街。 午後、やや日が翳りはじめた。海に行くなら今、と外に出た。 道沿いには色を失ったアジサイ。予期せぬ早い梅雨明けだったことだろう…