enonaiehon

私の第三十四夜をつづります。

まだ見ぬ”辺野古の海”

 友人からの誘いで、この冬、沖縄へ出かけることになった。
 その旅の日程のなかでは、辺野古も訪ねることになっていた。
 まだ見ぬ辺野古の海…私たちが訪ねたその時、あなたは虚しく埋め立てられた姿なのだろうか? それとも、青い海のままで私たちを迎えてくれるのだろうか?
 その辺野古の海の現状をとらえたチラシが昨日届いた。
 先月末の時点で、「埋立地区②」の護岸工事が、あと89mを残すのみなのだ…と分かった。
 そして、「迫る埋立土砂搬入は8月17日」ということも。

 「土砂」…有無を言わせぬ破壊力を見せつけるもの。
 その破壊力を前にして、無言のままに埋もれてしまうものたち。
 無力感で押しつぶされる者たち。
 それでも、私たちにはまだ、かろうじて言葉と行動が残されている。
 たとえ、ささやかな言葉でも、ささやかな行動でも。
 無言のままには埋もれない。

(photo by shigeruhirai)
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