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私の第三十四夜をつづります。

2014-01-01から1ヶ月間の記事一覧

2014.1.30

2014年も、ひと月が過去の中に去ろうとしている。 雨が降らないうちにと、コピーを取りに図書館に出かけた。昨日、図書館で新しい発掘調査報告書を見つけたのだ。 図書館の手前の噴水では、立ち話をしているお母さんのそばで、子供たちが遊んでいる。ちっち…

2014.1.27

「山路を登りながら、かう考へた。智に働けば角が立つ。情に掉させば流される。 意地を通せば窮屈だ。・・・」 『草枕』の書き出しは、よく言い表せないけれど、脳味噌が脳味噌の自由な世界にさまよい込むような予感がある。小説空間というより、漱石の脳内…

2014.1.24

1月の午後 海岸に 「愛犬ミミちゃん」の小さな位牌は 流れついた うちよせる波に 洗われつづけていた 16歳のミミちゃんは 平成15年2月6日 天国に行った 波といっしょに いったりきたりしているのは 思い出のかたち 流れついた思い出なら それをひろいあげよ…

2014.1.23

季節は入れ子になっている。 冬はいつのまにか春を育てている。 たとえば雨上がりの朝、空気は春の水分を含み、見あげた空から春の光がふってくるのだ。 あぁ、もう春は近くまできていると、冬が教えてくれるのだ。 昨日の朝、外に出て真っ先に感じたのは、…

2014.1.20

真冬の平日。 疲れ果てたらしい胃袋に新鮮な空気を吹き込みたくなって海に向かった。 砂浜では、運動部の生徒さんたちだろうか、薄着で走り込みをしている。 波打ち際では、犬が波とご主人との間で飛び跳ねている。 みんな元気そうだ。 いつもとは逆に夕日を…

2014.1.16

新年も半月が無事に過ぎた。 2013年は1月、2月と災難続きだった。心臓が乱れ打つことなく一日が無事に終息すること…それはありがたいことなのだ。昨秋ぶり返した気管支の喘鳴も消えて、うつ伏せで寝る必要も無くなったし、信号が点滅したら走り出す元気もも…

2014.1.13

列島の東半部に暮らす私が古代の歴史を学んで強く感じたことは、時代の画期を生み出すような変革の波や新たな文化の波は、どうやらいつも西から伝わってきたらしい・・・というものだった。ただ、東半部の文化が初めて列島のなかで一つの高みにのぼったらし…

2014.1.11

10日、古い友人たちに会うために東京へ向かった。金曜の夜だからなのか、有楽町から東京駅へ向かう山手線の電車内はすし詰め状態だった。二十年以上前はこんなふうに毎日電車に乗っていたのだっけ…と思う。 数年ぶりに逢う、それでいて何も変わってはいない…

2014.1.5

4日の午後、海に出かけることにした。 新年早々、苛立ちで飽和状態になっていた。これはまずい。 ちょっとしたパソコン作業(普通の人にとっては…)が思い通りにならず、堂々巡りを繰り返していた。疲れた。こうなったら、今度誰か親切な人に教えてもらうしか…

2014.1.4

2013年の私は音楽の無い一年を過ごした。 昨年末、知人から「来年のニューイヤー・コンサートにはツィター奏者が出るんですよ」と聞かされた。ツィターという楽器の音色は、映画『第三の男』でしか知らなかった私は、62歳にして初めて、「ウィーンの森の物語…

2014.1.2

2014年が明けた。 あたたかなお正月。 1日の午後、大磯町の長兄の家に向かう前に高来神社にお参りする。 ここ十年ほどは、家族の新年会はもっぱら長兄の家で開かれている。長兄・次兄の家族の元気な顔が集まる、年に一度の貴重な機会。そして、偏食かつ単調…