enonaiehon

私の第三十四夜をつづります。

2014.1.30

 2014年も、ひと月が過去の中に去ろうとしている。
 雨が降らないうちにと、コピーを取りに図書館に出かけた。昨日、図書館で新しい発掘調査報告書を見つけたのだ。
 図書館の手前の噴水では、立ち話をしているお母さんのそばで、子供たちが遊んでいる。ちっちゃな女の子は、手作りの鬼のお面を頭につけていた。二本の角だけでなく、もじゃもじゃと髪の毛まである。もうすぐ節分…立春なのだ。
 図書館の学習室は、ややすいていた。
 昨日、書棚のなかに、相模国府域内の山王A遺跡第9地点の報告書を見つけて心が躍った。佐波理匙を出土した第4地点と数十mほどの近さの遺跡。この新しい報告書を読めば、山王A遺跡について、調査成果が面的に広がった分だけ、何かしら新しい見方ができるのではないか・・・そんな期待を持った。
 コピーを取って図書館を出ると、雨はすでに降りはじめていた。ショールをかぶってゆっくり歩き出す。それほどの雨ではないのだから。
 夕方になって再び外に出ると、街の北の空から雨が上がりはじめていた。鉛色の空と青い空とが美しい。
イメージ 1