enonaiehon

私の第三十四夜をつづります。

2013-05-01から1ヶ月間の記事一覧

2013.5.27

平塚の駅ビルに屋上庭園ができた。駅ビルが誕生して40年経ったということらしい。もうそんなに・・・?と思う。 平塚の駅ビルの十数年後、隣町の茅ケ崎駅にルミネが生まれたのだった。そのキャッチコピーは「茅ヶ崎が都市になる日」。 『そうか、東京から見…

2013.5.25

戦争を知らずに貴方は育った 貴方は自らに問うべきだ 召集命令状という形をした国家の名のもとに 戦場で他者の命を奪い また自らの命を投げ出せるのかと 国家という正体の見えない闇の中へ ”女”の心と肉体を供出できるのかと 戦争を知らずに育った貴方が戦争…

2013.5.24

昨日は一歩も外に出なかった。もうすぐ五月が終わろうというのに。 葛根湯を飲み咽喉の痛みが和らいだ。外の空気を吸いにゆこう。 どんよりと重い頭も身体も、一歩外に出ただけで生き返るようだ。 血液の中に酸素がとけてゆく。 海は今日も風が強い。砂がそ…

祈りの造形(3)

15日と18日、上野と千葉で開催中の展覧会に出かけた。私にとって日常の暮らしとは別世界の贅沢な時間、空間だった。神社展では伊豆山神社の男神立像や六所神社の男神立像について、また仏像半島展では下吉沢の不動明王立像について新しい視点、手がかりを得…

2013.5.13

五月も、薔薇を見ないまま、すでに半ば近くになっていた。 昨日、二日酔いを後悔しながらも、そうだ、薔薇を見そびれてしまうと思った。 午後になって、まだ重くよどんだ頭に五月の風をあてようと、薔薇の散歩道を歩き始めた(平塚の街には五月の薔薇を楽し…

改めて”不動平”を探し直す(2)【追記】

今回、平塚市博物館のHPからはさまざまな情報を得ることができた。 「発見!ひらつかの民俗 第2回 下吉沢の山と信仰(2009年5月8日)」の記事には、”幻に終わった不動平”の石祠や、大きな樹の下に祀られていた石祠についても詳しく書かれていた。その記事…

改めて”不動平”を探し直す(2)

四度目の下吉沢探索から帰ってから、「不動平」と「大光寺」について重要な情報を得た。一つは平塚市博物館から、もう一つは『新編相模国風土記稿』からだ。 まず平塚市博物館では、“大光寺跡”とされる地点を教えていただいた。そして『新編相模国風土記稿』…

改めて”不動平”を探し直す(1)

連休の最後の日、下吉沢に向かった。今回の目的は二つ。 新たに、大磯町寺坂の王福寺の旧位置とされる地点を確かめること。 そして、改めて”不動平”を探し直すこと。 前回、偶然に地元の方に出会って、”不動平”と呼ばれる地点の方角だけは明らかとなった。や…

幻に終わった”不動平”への道

今春四月、”不動平”はどこなのか、その地点に至る道はどこにあるのか、と調べてきた。そして自分なりに”不動平”の地点、そのルートを想定してみた。しかし今日、三度目に訪れた下吉沢の路上で、その想定が実にあっけなく崩れることになった。 今日は、明治初…

2013.5.3

五月の空気は特別だ。 日ごと肩の力が抜けていくような春を経て、湿った亜熱帯の空気に閉じ込められる季節までの間に、ひんやりと、それでいて光きらめく日々がある。 昨日もそんな日だった。浜辺暮らしの猫に会いに散歩に出かける。 久しぶりにベンチの上に…

祈りの造形(2)

歴史の門外漢である私は、今に残る仏像や神像と対面して生まれた感動の源を探ろうとするのだけれど、ただただ時の迷路の中でさまようばかりだ。 2012年1月3日、六所神社(大磯町)の神像を拝観してから、その後も伊豆山神社(熱海市)の男神立像、八剱神社(平塚…