enonaiehon

私の第三十四夜をつづります。

2013.5.13

 五月も、薔薇を見ないまま、すでに半ば近くになっていた。
 昨日、二日酔いを後悔しながらも、そうだ、薔薇を見そびれてしまうと思った。
 午後になって、まだ重くよどんだ頭に五月の風をあてようと、薔薇の散歩道を歩き始めた(平塚の街には五月の薔薇を楽しむ道筋がある)。
 薔薇の花はやや盛りを過ぎて、すでに散り敷くものもあったけれど、香りも色もまだ充分に強く鮮やかだった。
 きっと連休中は、華やかな薔薇の垣根や薔薇園を巡ろうと、たくさんの人々がこの道を歩いたことだろう。
 総合公園では毎年、”マリア・カラス”の濃厚なローズ・ピンクの花や、さらに濃厚な”パパ・メイアン”の香りを楽しんできた。今年は”マリア・カラス”の姿をどこにも見かけなかった。新しい品種に植え替えられたのかもしれない。
 乳牛模様の猫にも出会わなかった。木陰で昼寝でもしているのだろうか。
 帰り道は小さな動物園を覗く。いつも人気者のポニーは、休日最後の小さなお客さんを乗せて、ゆっくりと歩いていた。
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薔薇の間に咲く小さな紫の花
 
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