enonaiehon

私の第三十四夜をつづります。

「ひらつかの春のはまべに降る光 なみまがしわにながらみに」

 

4月初旬、家族に誘われて海に出かけた。

いつもは小暗い印象の松林が、木洩れ日で明るくなっている。
松葉の枯れ葉を踏みながら、公園のなかの道をゆっくり歩く。
アマドコロ、シャガ、サツキ、ハナズオウニチニチソウ…緑と茶色の林に彩りがもどってきていた。

浜辺に出て、波の音に囲まれる。
そのリズムにひたっていると眠くなってくる。
風に吹き寄せられて波模様を描く小石や貝たち。
いつものダンベイキシャゴナガラミや、形の綺麗なナミマガシワが波に濡れて光っている。

平塚の海は、いつ来ても、そのままに在る。そのままに広がっている。
波が打ち寄せ、浜が光り、風が吹き抜けてゆく…平塚に海があることの幸せ。

 

松林のなかの道

 

 姿をあらわしたアマドコロの群落

 

ぽつんと咲くシャガ             咲きはじめたツツジ

 

さらに遅れて咲きはじめたコデマリ(4月16日)