enonaiehon

私の第三十四夜をつづります。

2014.1.20

 真冬の平日。
 疲れ果てたらしい胃袋に新鮮な空気を吹き込みたくなって海に向かった。
 砂浜では、運動部の生徒さんたちだろうか、薄着で走り込みをしている。
 波打ち際では、犬が波とご主人との間で飛び跳ねている。
 みんな元気そうだ。
 
 いつもとは逆に夕日を背に東に向かってみる。
 途中で小指の爪ほどの小さな貝を三つ見つけた。
 一つはレイシガイに似た巻貝。
 一つはキサゴの仲間だろうか。
 もう一つは二枚貝。風が吹くと蝶になって飛んでいってしまいそう。
 東半部の海岸線は傾斜が急で、波打ち際をたどる足元も斜めになる…ような気がする。
 真冬の波は青く白い。風は冷たくて心地よい。
 胃を裏返しにして洗いたい…今夜はそんなことにはならないですみそうに思えた。
 
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