enonaiehon

私の第三十四夜をつづります。

2018.12.27

 2018年がもう数日で終わってしまう。
 何とか無事に一年を過ごすことができた…何もなし得たことは無いけれど、ホッとするような気持ちがある。

 昨日、空のペットボトルを持って海に出かけた。
 浜辺では、大勢の子ども達がサッカー(たぶん?)の練習をしたり、ジャンケンゲームをはさんだ(たぶん?)走り込みをしていた。彼らのスペースの後ろを抜けて、波打ち際に近づく。

 いつもより、ちょっと西寄りの波打ち際に着いた。そこは、高低差がわずかに大きい波打ち際のように見えた。
 波は短い坂をザーと走り上っては、ザーと戻ってゆく。 

 空のペットボトルを取り出し、身構える。
 (子どもの頃、縄跳びで「オージョーサーン、おはいんなさい!」と声がかかって身構えた気持ちを思い出す。)
 裸足なら、こんなに身構えなくて良いのに…と思う。
 
 翡翠色の波裏が目の前でひるがえる。
 足もとに勢いよく向かって来る波。能登の千里浜の波よりさらに逃げ足が速い。
 手元のボトルにはほんのわずかな海水しか入り込まない。
 
 それでも、空にかざすと透明な海水だった。能登の海水と同じだ。当たり前のことなのだ。
 でも、透明な海水を確かめないではいられない。
 たぶん、辺野古の海が赤茶色に染まってしまった…その映像が目に焼きついているからだ。

 平塚の海岸は、年末のこの季節でも、十分暖かい。
 何度も何度も、薄い波の先端にボトルの口を傾けて、海水をすくう。

 能登の海水と同量の海水はとうとう取れなかった。
 私は平らな波打ち際が好きなのだな…そう気がついた。 

イメージ 1
12月26日の海①

イメージ 2
12月26日の海②

イメージ 3
12月26日の空

イメージ 4
一緒になった能登の海水と平塚の海水