25日は晴れた。
カラッとした陽射しが好きな安曇野の友人に、天気をたずねる。
「久しぶりの太陽。たくさん洗濯した…」という。
私も海に出かけることにした。
(奈良への旅で傷んだ足も、耳無し芳一のお守り札のように貼り薬を貼って、やっと元に戻った…たぶん。)
晴れた日曜の海岸。穏やかな秋の海辺を楽しむ人たち。
波打ち際の砂の高みにすわってぼんやりした。やわらかな陽射し。少し冷たそうな波の色。
子どもたちはお父さんと一緒に海に入って波遊びをしている。
ほんとうに楽しそうだ。お父さんと波遊び…いいな…私には無かったな、と思う。
静かな浜辺に聴き慣れないモーター音が響いてくる。
そういえば、空高く、凧のようにパラグライダーが飛び交っていたのだった。
風に乗って、大きく揺れながら、東へ西へと漂う。
メアリー・ポピンズのようだ…と思う。
頭上に近づいてきたのは、エンジンを載せたパラグライダーだった。
浜辺の人々はみな、大きくなるモーター音に視線と体を向ける。
カラフルで大きな羽を持った飛行者の姿がはっきり視界に入った。
着地点を見定めるように、飛行者はゆっくり降下してゆく。
やがて、防砂柵近くの砂丘上に着地した。フワリという印象だった。
平塚の海は、ふたたび静かな海に戻った。
浮遊する人
9月25日の空と海
砂遊びの途中で一休み…
ハマゴウの花にとまるシロオビノメイガ(?)…葉を食べたのも?