enonaiehon

私の第三十四夜をつづります。

2016.9.26

 25日は晴れた。
 カラッとした陽射しが好きな安曇野の友人に、天気をたずねる。
 「久しぶりの太陽。たくさん洗濯した…」という。
 私も海に出かけることにした。
(奈良への旅で傷んだ足も、耳無し芳一のお守り札のように貼り薬を貼って、やっと元に戻った…たぶん。)
 
 晴れた日曜の海岸。穏やかな秋の海辺を楽しむ人たち。
 波打ち際の砂の高みにすわってぼんやりした。やわらかな陽射し。少し冷たそうな波の色。
 子どもたちはお父さんと一緒に海に入って波遊びをしている。
 ほんとうに楽しそうだ。お父さんと波遊び…いいな…私には無かったな、と思う。

 静かな浜辺に聴き慣れないモーター音が響いてくる。
 そういえば、空高く、凧のようにパラグライダーが飛び交っていたのだった。
 風に乗って、大きく揺れながら、東へ西へと漂う。
 メアリー・ポピンズのようだ…と思う。
 
 頭上に近づいてきたのは、エンジンを載せたパラグライダーだった。
 浜辺の人々はみな、大きくなるモーター音に視線と体を向ける。
 カラフルで大きな羽を持った飛行者の姿がはっきり視界に入った。
 着地点を見定めるように、飛行者はゆっくり降下してゆく。
 やがて、防砂柵近くの砂丘上に着地した。フワリという印象だった。
 
 平塚の海は、ふたたび静かな海に戻った。

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浮遊する人

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9月25日の空と海

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          砂遊びの途中で一休み…

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ハマゴウの花にとまるシロオビノメイガ(?)…葉を食べたのも?