列島の東半部に暮らす私が古代の歴史を学んで強く感じたことは、時代の画期を生み出すような変革の波や新たな文化の波は、どうやらいつも西から伝わってきたらしい・・・というものだった。ただ、東半部の文化が初めて列島のなかで一つの高みにのぼったらしいのが、縄文時代中期・・・その文化を熟成した縄文時代はなぜかとてつもなく長く持続した。そして、やがて西からの波に浸潤されて変容してゆく。単に”縄文時代”が終わったのではなく、”列島の縄文世界”が終わってしまったのだ。
そして今、21世紀の時代、一つの時代の画期をつくるような変革の波が、列島の東半部から生まれることを夢見ている。大陸や半島からでもなく、西欧からでもなく、太平洋のかなたの国からでもなく、列島の東半部から、遠い国にまで伝わっていく波が生まれてほしい。
1月13日の海-定位置に留まるミサゴ
水鳥の羽根のメッセージ