enonaiehon

私の第三十四夜をつづります。

2019.1.28

 27日はあまりに晴れやかなお天気だった。
 前日の夕方近く、鶴見からの帰りの電車が相模川を渡るとき、一瞬、海側の窓を見上げた。
 (電車が川を渡るとき、寝ていても、本を読んでいても、音が変わる。窓の外を見ないではいられない。)そして、曇天を背景にして、大島のシルエットが走ったような気がした。
 『今日、海に行けば、大島も富士山も…』と思った。
 
 外に出ると、海への道には充分な陽射しがあった。
 (安曇野の友人は、今、雪かきの心配をしているのかもしれない…後ろめたくもあるぬくもりだった。)

 日曜の海辺は、ふだんより、人の姿が目立った。
 大島は、青い島影となって浮かんでいた。
 富士山は、雪筋もまばらな、緩んだ顔を見せていた。

 波打ち際では光が跳ね踊るように輝き、そのまぶしさは、春が近いように思わせた。
 
 海からの帰り道、道際の細長い花壇に、数少なく、ピンク、白、赤の三つの彩りがあった。
 それぞれ淋しそうに咲きながらも、花びらは春らしい光を集めて嬉しそうだった。

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1月27日の大島

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1月27日の富士山

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1月27日の波

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浜辺の凧揚げ

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カタバミ?の花