27日はあまりに晴れやかなお天気だった。
前日の夕方近く、鶴見からの帰りの電車が相模川を渡るとき、一瞬、海側の窓を見上げた。
(電車が川を渡るとき、寝ていても、本を読んでいても、音が変わる。窓の外を見ないではいられない。)そして、曇天を背景にして、大島のシルエットが走ったような気がした。
『今日、海に行けば、大島も富士山も…』と思った。
外に出ると、海への道には充分な陽射しがあった。
(安曇野の友人は、今、雪かきの心配をしているのかもしれない…後ろめたくもあるぬくもりだった。)
日曜の海辺は、ふだんより、人の姿が目立った。
大島は、青い島影となって浮かんでいた。
富士山は、雪筋もまばらな、緩んだ顔を見せていた。
波打ち際では光が跳ね踊るように輝き、そのまぶしさは、春が近いように思わせた。
海からの帰り道、道際の細長い花壇に、数少なく、ピンク、白、赤の三つの彩りがあった。
それぞれ淋しそうに咲きながらも、花びらは春らしい光を集めて嬉しそうだった。
1月27日の大島
1月27日の富士山
1月27日の波
浜辺の凧揚げ
カタバミ?の花