昨日は確かな目的も無く鎌倉に出かけた。
平日の八幡宮は程よい混み方だ。
背後に緑の山を控えた八幡宮本殿の高さに今更ながら驚く。標高20mはあるだろうか。階段を昇り振り返ると、海へと続く若宮大路、重なる鳥居の遠近感から、中世都市のこじんまりとした建設プランが見えてくるようだ。
国宝館では藤沢市養命寺の薬師如来像など、ぎりぎり12世紀代の仏像なども拝観することができた。慶派の仏師にこのような薬師如来像の製作を依頼した大庭氏という存在・・・特別展の副題の通り、相模国の”武士たちの信仰(こころ)と美術(かたち)”そのままが眼の前にあるのだと感じた。
初めて訪ねる大蔵稲荷は、大蔵幕府跡から南へ、堀のような滑川を渡ったところ(布張山の北西麓にあたる?)にあった。訪れる人は少ないのだろうか、石段の途中にはモグラが行き倒れ、銀杏の実がそこかしこに落ちていた。
鎌倉からの帰り道、今日、八幡宮近くで出会った遠足(修学旅行?)姿の小学生の何人かから、「こんにちは!」と言葉をかけられたことを思い出した。どこから訪れた子供たちだったのだろう。聞いておけばよかった。