摩耶ノ滝から再びトロッコの道を戻り、奥四万隧道を通り抜ける…トンネルの中で ♫ ヤッホー! ♫ と叫んでみた。車も通らず、長く反響する…。
ダム湖の深緑色の水を眼下にしながら、奥四万湖畔を一周した。
途中、山中では、夥しい数の猿の群れが、斜面の落ち葉に隠れた秋の実を拾いながら谷をいくつも越えてゆく。
道路との間には高いフェンスが廻り、子猿は器用にその柵上を伝って走ってゆく。まさに「マシラのごとく」だった。
移動している山中からは、激しく威嚇?しあうような恐ろしい声も響いてくる。私も、熊除けの鈴の音で刺激しないよう、鈴をポーチにしまった。
おなかは空いたけれど、帰り道はなだらかな下り坂。宿に帰って早く温泉に浸かることにしよう!
霧氷のような姿(奥四万湖畔で)
ツクバネ?の種(左) と モミノキ?の種翼(右)(奥四万湖畔で):
湖畔の樹々がクリスマスツリーのように雪で飾られる姿を見たかった。
山には雪(稲包山):
そういえば、四万川沿いの車道脇に稲包山、不納山・水晶山への登山口があった。そこには、小さなお社と「稲裹地神之碑(いなつつみ ぢしんのひ)」が建つ。あの山頂の奥宮に降る雪もやがて四万川の水源となるのだ。
ダムの上のタイル画から:
思わず見とれる絵ばかり。
四万の自然は、中之条町の子どもにはこんな風に見えている。そして、そのイメージをこんな風に表現する…すごいなぁ…。
【番外】中之条町で出土した古代の考古資料(中之条町 歴史と民俗の博物館で):
旅の最後の日、中之条駅に向かう途中でバスを降り、帰りの電車の待ち時間で見学した。展示物の膨大な質量に対応するには時間が足りない。こうして慌ただしく、四万の旅が終わってゆく。また、昼食は抜きになった…。