enonaiehon

私の第三十四夜をつづります。

2018.9.24

 晩夏の旅を終えてから3週間ほど経った。
 23日、大磯の長兄の家にブドウを届けた足で、久しぶりに高麗山に向かった。
 八俵山への小暗い道は少しぬかるみ、風も無く、蒸し暑い。
 『まだ夏が残っていた…?』 
 休息の3週間でたるんでしまったのか、足も重たい。
 
 それでも、いったん尾根に上がれば、道の先々でヒガンバナたちが白く赤く細い炎を捧げていた。林のなかも、紫の花を連ねたヤブランたちがひしめきあっていた。高麗山も秋の季節のなかを進んでいた。

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可憐な花たちは、やがて美味しそうな黒く輝く実を結ぶ。いっぱい生りますように。春になったら、ヒレンジャクキレンジャクがたくさん飛んできますように。

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ヤブミョウガ
白い花が真珠色の実になろうとしている。この花も、ヤブランと同じように緑色の実から黒い実へと熟してゆくようだ。
ヒガンバナが目立つ山のなかで、鮮やかなオレンジ色が夏の名残りを感じさせてくれた。

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小さな花のつぼみ、フレッシュな葉。茎のうぶ毛?にも命が精いっぱい張りつめているように見える。

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散り落ちた黄色の花びらに誘われた?ヤマトシジミ

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つやつやの葉の上に休む?イチモンジセセリ

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タムラソウ?の花冠にとまるイチモンジセセリ

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タムラソウ?の蜜を吸うイチモンジセセリ
一心不乱に吸蜜する姿。柔軟で長く微細な管を花びらに深く差し込むようすを初めて見ることができた。チューっと吸っては、プルプルと管を細かく上下させて次の場所を探る。時々、美味しそうに?羽を開いたり閉じたりする。見飽きない。