enonaiehon

私の第三十四夜をつづります。

2016.3.3

 2日、「そろそろキレンジャクが来ている頃…」と誘われて、3か月ぶりに高麗山に出かけた。 
 3月初めの高麗山…八俵山に向かう山道は明るかった。12月初めにはまだ重々しく空に伸びていた梢が、今は葉を落としきって、親密でやわらかな光が足元に届く。ウグイスがひかえめに囀る。尾根沿いの木々の間から、南には相模灘の青い水平線、北側には大山の青い稜線がのぞく。
 八俵山から浅間山までの尾根道をヤブツバキの落花に導かれるようにゆっくり歩いた。
 そこかしこに散策を楽しむ女性たちの明るいさざめき。コゲラ(?)がリズムを刻んで木の幹を叩く音。沢水のような響きをたてて木々の間を通り抜けてゆく風。冷たさの残る空気。陽射しでぬくもった木肌。
 心に何も無い、遙かなつかしい時間が流れる…こんな時、『(時よ、長く)とどまれ』という言葉が浮かんだりする。

大磯の海
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ヤマガラ…結局、キレンジャクの姿はなかった。昨年見かけたのは3月半ばだった。まだ早かったのかもしれない。ヤブランの実は残り少なくなっているけれど、来てくれるだろうか。
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カワヅザクラ…すでに花びらが散りしき、葉の色が目立っていた。高麗山の春が進んでいた。
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スイセンヒガンバナを守るための柵が消えた一角で。
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花水川橋と平塚沖波浪観測塔…浜辺で見る観測塔を東天照の展望台から。
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