enonaiehon

私の第三十四夜をつづります。

2021年もあと半年。

f:id:vgeruda:20210628104549j:plain息を吹き返した薔薇(6月27日):陽が射したり、にわか雨に降られたりの日々が続く。人魚姫の公園では、一時期、すっかり勢いを失っていた薔薇たちが、再び色彩を取り戻し始めていた。雨粒をやわらかな花びらで受けとめ、健気に空を仰ぐ姿に慰められる。

 

 

6月も終わってゆく…2021年も半分終わってしまった。

 

7月からは、股関節周りの治療に通うのも週1回になる。ズキン!とする痛みも消えて、恐怖が遠のいている。それでも、信号を走って渡る時にはあの痛みを思い出して、勢いをそがれたりしている(信号を慌てて走って渡る必要など何もないのに)。

思えば、2021年は、歌人相模が大江公資とともに相模国へ下向してから、ちょうど1000年目にあたる年なのだった。
できれば、歌人相模について学んだことをおさらいしつつ、京都・奈良へと探索の旅に出てみたかった。1000年という時間をさかのぼり、歌人相模に、あれやこれやと近しく問いかけてみたかった。

また、歌人相模が初瀬参詣の旅の帰りに淀川を利用したのでは?という妄想も、もう少し深めてみたかった(妄想のなかで淀川に執着するのは、歌人相模の肉体が、淀川の景観と浅からずつながっているように感じるからなのだ。そして、そのつながりが何から由来するのかを知りたいのだ。こうしたことも、書いておかないと、何もせずに終わってしまったり、ひょっとすると忘れてしまうかもしれない脳味噌になっているのだ)。

存分に歩ける力を取り戻し、コロナの収束が見えてきたその時、旅に出て、妄想の翼を思い切り広げ、歌人相模の跡を追いかけたい…それが、今の私の第一番の希望だ。