昨夜、窓から眺めた空には雲ひとつなかった。 白く光る月が、小さな船のように静かに西へと進んでいった。 横向きに寝ころび、右腕をさしだすと、その影が鮮明な左腕になった。 本当に身体につながっているように感じられる、リアルな影の腕。 8月最後の日の…
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