enonaiehon

私の第三十四夜をつづります。

クルーグマンのコラム

 安曇野に住む友人からメールが届いた。
 今朝読んだ新聞記事…”クルーグマン コラム”についてのメールだった。「面白かった」という感想だった。
 そのコラムの今回の副題は【トランプ大統領1年 「安定した天才」でよかった?】というものだった。
 皮肉と憂慮に満ち満ちたコラム(NYタイムズ、1月9日付 抄訳)の最後は次のような文で終わっていた。
_____________________________________________

…この偉大な国をつくりあげるのに200年以上かかったのだから、おそらく「とても安定した天才」をもってしても、完璧に破滅させるのには2,3年を要するだろう。
_____________________________________________
 おそらく、友人は、この経済学者が現アメリカ大統領に抱く憂慮を、そのまま今の日本に重ねてメールしてきたのだろうと思う。
 確かに、現在の”とても安定した政権”をもってすれば、戦後70年余かかってやりくりして築き、繕いを施しつつ維持してきた日本の国のあり方が、完璧に破滅する(改革?の果てに行き着く破綻)には、あと2,3年あれば十分なのではないか…友人のメールをきっかけに、そんな憂鬱な暗いイメージを描いた。アメリカは「偉大な国」へと200年以上かけ、日本は平和憲法のもとに70年余かけ、たどり着いて迎えたのが現在の状況なのだ…そう思い知るコラムだった。