enonaiehon

私の第三十四夜をつづります。

2018.5.1

 昨夜も月が明るかった。雲の海に浮かぶ光の鏡体。満月となった海月。その下には木星の光の粒も光っていた。
 
 昔の思い出・・・”月に群雲”の図柄を描くことがあった。何のためらいもなく、満月を先に描き、月の後ろに觔斗雲のような雲を描いた。すぐに、月の後ろに雲が浮かぶはずがないことを指摘され、描き直すことになった・・・。
 子どもの頃ならまだしも、十年ほど前の思い出だ。
 その時、初めて知った月と雲との前後関係…それなりに恥ずかしい思い出だった。だから、雲の海に浮かぶ月を眺める時、いつも、この思い出がよみがえってしまう。そして、今でもまだ、月の後ろを雲が流れてゆくように見えてしまうのだった。「勘弁してよ」…あの時に言われた言葉が聴こえてくる。

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4月30日の満月①

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4月30日の満月②