enonaiehon

私の第三十四夜をつづります。

カズラガイ

 



今日12月14日、真鶴沖で軽石の漂流が確認されたとの報道があった。

雨も上がり、寒さも少し和らいできた夕方、いそいそと海岸に向かった(何と物見高いことだ)。

いつもの浜辺に人影はほとんどなかった。もちろん、軽石を探す人など、私以外にいるはずもなかった。

西の空には横雲が広がっていて、その中に今、夕陽が隠れようとしていた。

オレンジ色の光を包み込む空に向かって、波打ち際を歩きはじめた。
軽石はどこにも流れ着いていなかった。

すると、初めて見る美しい貝が目に飛び込んできた。巻貝?!
波に洗われて黄色と茶色の縞が鮮やかだった。手に取ると、大きさに見合った量感がある。

早く家に帰って名前を調べよう…軽石には出会えなかったけれど、ポケットには美しい貝…海からの贈り物。

 

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12月14日の夕陽

 

f:id:vgeruda:20211214201730j:plain12月14日の海

 

                                             
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f:id:vgeruda:20211214201751j:plainカズラガイ:全体は茶色の縦縞、縁は茶色の横縞。
そして、裏返すと、縁の茶色の縞が鮮やかな黄色の横縞になっている。
調べてみると、頂上の尖った部分がちょっと欠けていることが分かった。