enonaiehon

私の第三十四夜をつづります。

87.8-3

 
夏の乾いた空気と強い陽射し
草原から木末へとわたる風
光がまぶしく 音さえも遠ざかる
時の流れがせきとめられたところから
何かが静かに溢れだしている
それは光でもあり 無でもあるような
 
この繰り返し訪れる無の記憶を
私はなつかしむ