enonaiehon

私の第三十四夜をつづります。

2013.8.23

 
 「処暑の夜を炸裂させて 木の間隠れの一瞬 花燃えつきる」 (南の窓越しに花火を見ながら)
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  「た~まや~っ!」
  西の窓からは、子供たちの歓声が聞こえてくる。なぜか「かぎや」の声は掛からない。
  打ち上げの音は激しい雷鳴か爆音のように窓ガラスを震わせる。
  魂は去年の夏の花火に臨場している。
  あの夜の海面の輝きと潮風、高く昇った月、遠くの町の灯を鮮やかに感じてさまよっている。