enonaiehon

私の第三十四夜をつづります。

2013.12.3

 12月の誕生日まで、さらに大晦日までのカウントダウンが始まると、わけもなく心が落ち着かなくなる。40代ぐらいから、そわそわが始まった。人生の大晦日が視界にはいる年代になって、そのそわそわした気持ちがいや増すようになった。
 きっと何かをし忘れたし、きっと何もしない…でも、そのことをあきらめきれない。そわそわはゴールが見えてくると、つまり個の時間が有限であることが意識にのぼると噴き出してくるのだ。
 60代の今、そうしたそわそわにも慣れてきた。体力が落ちると葛藤力も低下するのかもしれない。それが良いことなのかどうか、問題なのだけれど。 
 昨日は、あたたかいうちに海に出かけた。途中、海に近い兄の家に寄った。留守だったので届け物を勝手口に置いてくる。お天気が良いので、サイクリングにでも出かけたのだろうか。
 龍城ヶ丘から袖ヶ浜を通り、いつもの浜からは400mほど西寄りの浜に出る。波打ち際まで高い段差をもつ砂丘上から、すでに逆光気味の水平線を見渡す。波消しブロックに阻まれないのびのびした水平線だ。波打ち際では、裸足の少年が二人、砂を掘って遊んでいる。彼らの12月は、クリスマスやお正月が楽しみでそわそわするのだろう。少年たちの時間は、水平線のように無限に続くように見える。
 
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