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私の第三十四夜をつづります。

茅ケ崎市の遺跡調査発表会

 11月30日、そして12月1日の昨日、考古学関連の催しに出かけてみた(吸入薬を持って恐る恐る…ではあるけれど)。
 連日出かけてみて、一か月以上も家に籠っていたことで、自分の頭がいよいよ錆びついたことを知った(千代古代寺院跡出土木簡を中心とする小田原市の講演会でも、茅ケ崎市の遺跡調査発表会でも、自分の耳・頭の咀嚼能力が低下していることが分かった。筋力と同じく、使わなければ萎縮するものらしい)。
 ただ、茅ヶ崎市では、発掘された遺物の数々を間近にしたことで、以前のような気力が少し戻ってきたようにも感じた。きっと、遺物からは何かしらのメッセージ、パワーが発せられているのだろう。
 また、開会の挨拶で、下寺尾官衙遺跡群の保存・活用問題について、行政トップの姿勢が示されたことに新鮮な印象を受けた。隣市に住む私には、茅ケ崎市民の方々、市の埋蔵文化財の仕事に携わる方々、行政トップの方が、この遺跡群の上で結集しているようにも感じられた。
 夕刻、会場を出ると、ビルの間から富士山が顔をのぞかせていた。その日の遺跡調査発表のなかで、発掘現場からの富士の美しさが語られていたことを思い出した。
 
下寺尾・七堂伽藍跡出土の平瓦(中央に「十」の指文字がつけられている)
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茅ケ崎市街からの夕富士…美しいが厳しくもある存在なのだ
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