enonaiehon

私の第三十四夜をつづります。

2013.12.30

 いよいよ2013年ともお別れだ。そして、いつもの年の瀬と心持ちが違うのだ。何かわからないけれど、何かが減ったような。何だろう、それは。
 朝の時間が始まる。
 寒い台所。”浜辺暮らしだった猫”はご主人のもとに戻れたのだろうかと思いながら、ガスレンジに火をつける。
 朝食のライ麦パンをパン焼きの網の上にのせる。
 じっと見ていないと焦げる。火は、強くなったり弱くなったりする。でもちょうど良い具合で消えてはくれない。変化する火を見つめていると、ガスレンジの上でオレンジ色の花が浮かび上がった。30日の朝に見つけた火の花。
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