いよいよ2013年ともお別れだ。そして、いつもの年の瀬と心持ちが違うのだ。何かわからないけれど、何かが減ったような。何だろう、それは。
朝の時間が始まる。
寒い台所。”浜辺暮らしだった猫”はご主人のもとに戻れたのだろうかと思いながら、ガスレンジに火をつける。
朝食のライ麦パンをパン焼きの網の上にのせる。
じっと見ていないと焦げる。火は、強くなったり弱くなったりする。でもちょうど良い具合で消えてはくれない。変化する火を見つめていると、ガスレンジの上でオレンジ色の花が浮かび上がった。30日の朝に見つけた火の花。