enonaiehon

私の第三十四夜をつづります。

2014.4.4

 日本の人々が満開の桜を、その空を見上げる日々が続く。
 図書館へと続く小径には、早くも桜吹雪が舞う。
 旗弁をもつ桜の樹の下に広がる若緑の絨毯。
 じきにピンクの花びら模様が散りばめられるだろう。
 何て贅沢な季節。
 一歩外に出れば、空も風も木々も小さな花も、みんな春を歌っている。
 冬はあんなに長かったのに、女神は急ぎ足で春をふり蒔いて通り過ぎてゆく。
 
高松塚古墳の壁画に描かれた「さしば」のような旗弁をもつ桜
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二つの旗弁をもつ桜
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風に揺れる小さな旗弁を見ながら、この春の日々を穏やかに楽しむだけで良いのだろうか、と思う。
旗弁と同じ音の詭弁・・・。
早口で不誠実な詭弁を弄する指導者が、この春も、日本を日々動かしている。
子供だましのような「積極的平和主義」という虚ろな仮面を被って、人々を欺こうとしている。
平和主義が退きつつある2014年の春。