enonaiehon

私の第三十四夜をつづります。

2014.4.5

 きっと、私は何も見ていないのだと思う。
 昨日は桜を見た。
 今日、同じ道を歩いた。
 するとどうだろう。
 図書館前の噴水のまわりのケヤキたちが、それぞれの色合いで若葉を茂らせていた。
 昨日のケヤキたちは冬枯れのままで、葉などつけていなかった・・・はずはない。
 見えても見ていない。
 それは、私のなかで存在しないのと同じだった。
 
 昨日は桜を見た。
 もう一度見に行ってみた。
 そこには、今日の桜があるだけだった。
 
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