図書館への道の途中で、似たようなスミレの群れがあった。まわりには小石がごろごろ。けっこう、たくましいのかな、と思う。
図書館で伊豆山近くの大縮尺の地図をコピーさせてもらう。四時半のチャイムが鳴って、外に出る。地面が濡れていた。ちょうど雨上がりだったのだ。
噴水の上の空を見上げると、きれいな鉛色だった。昨日気がついたケヤキの若葉が光っている。西の雲の切れ間からの光で不思議に明るい。虹こそ出ていないけれど、ミレーの『春』に描かれている光線と同じように、非現実的な明るさだった。なんてきれいな光だろう。
アリアケスミレ?