数日前から気になってしょうがない。
通りの電柱の横に、細い柱(構内柱というのだろうか)が立っている。
そのてっぺんあたりから、細くてにぎやかな声が聴こえてくるのだ。下の道路からは何も見えないのに。
そして、エサをくわえたシジュウカラがやってきて、その柱のてっぺんに留まる。
柱のてっぺんの空洞に巣を作って子育て中なのだとわかった。こんな場所で・・・と感心してしまう。雨が降ったら、柱の中は水浸しにならないのだろうか。あの細い空洞に何羽のヒナがエサを待っているのだろうか。
それからというもの、気になってしょうがない。外に出るたびに、ヒナの合唱が聴こえる。道路に立ち止まって眺めていると、エサをくわえた親がやってくる。柱のてっぺんに留まっては、その中に頭を入れて、エサを与えている。ヒナの姿は見えないけれど。
今日の夕方、外に出ると、やはり、エサをくわえた親の姿があった。ただ、いつもと違って、柱のてっぺんに留まっても、エサを嘴にくわえたままだ。何度も何度も柱に留まるのに、エサを離さない。エサをくわえたまま、電線に移っては、また柱に戻ったり。それを何度も繰り返している。
どうやら、ヒナに巣立ちをうながしているのだ。でも、ヒナは柱のてっぺんから出てこない。まだ巣立ちたくないのだろうか。
明日は朝から雨なのに・・・小さな鳥の子育てが気になってしょうがない。
(携帯で)
(携帯で)
(望遠レンズで)
【追記:5月15日の朝、親鳥の飛来はなかった。また、ヒナの鳴き声も聞こえなくなった。写真を撮ったあと、14日のうちに巣立ったのだろう。無事でありますように。】