enonaiehon

私の第三十四夜をつづります。

2014.11.15

 14日、早起きして箱根に向かった。ずっと、秋の湯坂路を歩いてみたいと思っていた。その念願の朝はずいぶんと冷え込んでいた。それでも、11月の日光ほどではないはず…と薄着で出かけてしまった。
 精進池でバスを降りると、すぐ陽なたを探し、身体を温める。湖には薄氷が張り、裏山の上の西空には下弦の月が残っていた。ここから少し道を引き返し、「湯坂路(鎌倉古道)」入口から「鷹巣山」、「浅間山」を経て、「湯本」に降りるプランだ。
 精進池畔の草々には霜が下りていた。吐く息が白く、手がかじかむ。陽なたを見つけては駆けていって身体を温める。11月半ばで初めて、この季節に追いついた気がした。
 じきに太陽の恩恵が私の身体にも行き渡り、浅間山までは紅葉半ばの湯坂路を楽しむことができた。そして、後半の湯本までのルートは、地形図上ではするすると下るはずだった。しかし、その下り坂は思いのほか長く、新しい石畳の道が歩きづらいことを思い知った。何ごとも、予想通りにいかない。
 
精進池畔の草紅葉イメージ 1
 
鷹巣山までの道脇に咲くリンドウ
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ガラスのように輝くススキ
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青白い硝子細工のような花(ツリガネニンジン?)
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羽根が欠けたウラナミシジミ(表)…霜が下りる夜をどこで過ごしているのだろう
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同じウラナミシジミ(裏)
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