enonaiehon

私の第三十四夜をつづります。

2014.12.3

 今朝は晴れた。ベランダに出て、たくさんの洗濯物を干していた。ベランダの前には2階の高さにまで伸びた柿の木がある。11月、柿の木の葉は日に日にオレンジ色を濃くしていった。12月になった今、ほとんどが散ってしまった。柿の実がわずかに残っているのがよく見える。
 そこにさっとヒヨドリがやってきて、枝に留まった。大きい。私は洗濯物の陰に隠れた。そっと覗くと、ヒヨドリは柿の実をついばむでもなく、じっとしている。
 急いでカメラを取りに部屋に戻る。ふたたびベランダに出ると、すでにヒヨドリの姿はなかった。
 しばらくして、またベランダに出てみる。カメラを構えて枝にピントを合わせていると、今度やってきたのはメジロだった。なぜか一羽だけ。チョッ、チョッと動いて、残り少ない実のそばに留まった。実をつっつきはじめた。つっついては、嘴の先に果肉をつけたまま、顔を左や上に向ける動作を繰り返す。
 冬木立になると、私の眼でも鳥たちの姿をとらえることができる。冬には真夏と違うさびしさがあるけれど、鳥たちはいつもどおり元気で忙しそうだ。
 
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