今朝は晴れた。ベランダに出て、たくさんの洗濯物を干していた。ベランダの前には2階の高さにまで伸びた柿の木がある。11月、柿の木の葉は日に日にオレンジ色を濃くしていった。12月になった今、ほとんどが散ってしまった。柿の実がわずかに残っているのがよく見える。
急いでカメラを取りに部屋に戻る。ふたたびベランダに出ると、すでにヒヨドリの姿はなかった。
しばらくして、またベランダに出てみる。カメラを構えて枝にピントを合わせていると、今度やってきたのはメジロだった。なぜか一羽だけ。チョッ、チョッと動いて、残り少ない実のそばに留まった。実をつっつきはじめた。つっついては、嘴の先に果肉をつけたまま、顔を左や上に向ける動作を繰り返す。
冬木立になると、私の眼でも鳥たちの姿をとらえることができる。冬には真夏と違うさびしさがあるけれど、鳥たちはいつもどおり元気で忙しそうだ。