「このチャンスを手放すわけにはいかない!」
彼にとっては、確かにチャンスだ。やりたかったことはまだある。そのためのチャンスを手放すわけにはいかないだろう。
彼のブレーンは言葉によるロンダリングが巧みだ。論理の倒錯的操作も常套的だ。
黒は白になり、枯れた落ち葉は金銀小判になる。
彼の言葉が隠したもの、触れないものこそが、知るべき真実と実態ではないのか?と疑うようになった。
・・・「私は総理大臣という者ですが」と名乗る人が、「実は、賃金もボーナスも、上がっているんです」、「実は、このたび増税を行わないことを決断したんです」とTVや街頭で有権者に呼びかけ、巧みな技術で有権者を信用させて投票所に誘導し、大切な一票を彼の政党に振り込ませようとしている・・・