昨年は、秋口から皮膚や気管支の炎症が長引いて、短い秋を楽しむことができなかった。
今年の秋になった。
久しぶりに京都に出かけてみたいと思いながら、果たすことなく年末を迎えてしまった。海と図書館へ通い、時々電車で外出する…そんなことを繰り返してきた。
そして冬になった。
12月、自分の誕生日を迎えて、これまでにない感慨のようなものがあった。家族の亡くなった年齢を越えたり、近づきつつある年齢になったから。そうだったのか…あの時の亡くなった年齢とは、今の自分のこんな感じ…こんな身体だったり、こんな心持ちだったのだと思った。
自分が、亡くなった家族より長く生きたことを思い、産み育ててくれた両親にも心のなかで感謝した。今年の12月は、そんなふうに年を取った。
図書館前のイチョウ
12月11日の海