enonaiehon

私の第三十四夜をつづります。

2015.4.4

 4月4日の夜。平塚の海沿いの地域では、夜桜とともに皆既月食を眺めることはできなかった。
 皆既月食はまた機会が訪れるのかもしれない。しかし、人生には、それがもう二度とない、その時が過ぎたらもう二度と機会が巡ってはこない、というものがあるのだ。
 そして、4日の夜は、私にとって、この5年間待ち続けていたことが、かき消えた夜でもあった。予感していたことだったのだ。ただ、それがはっきり分かっただけのこと。やはり、そうだったと。
 だからといって、世界はそのままにある。何が変わったわけでもない。新しい道しるべを探して生きてゆく。それしかないのだ。やれやれ。このおまじないは、今晩も効くだろうか。

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うす墨の 空によこたふ 桜雲