enonaiehon

私の第三十四夜をつづります。

2015.5.7

 大山から帰ったあと、ふくらはぎの筋肉痛のピークは2日目に来た。痛みも薄らいだ4日目の昨日、久しぶりに水辺の楽校まで散歩に出かけた。
 五月の河原には、ツバメ、ムクドリカワラヒワ、ハト、ヒバリの姿。ウグイスやシジュウカラの鳴き声。そしてキジのカップルを初めて見る。大きいことに驚く。まるまると太って見えた。そして、仲が良さそうに見えた。
 道端にはノバラの白い花。風にのって甘い香りがただよう。
 ノバラが…と思った時、シューベルトの旋律が先に思い浮かんだ。そして、混乱する。あのゲーテの詩は”紅匂う”だったけれど…と。初めて気がついた…あの歌曲は赤い野薔薇の歌だったのだと。
 ”野ばら”の歌のイメージは、私のなかではずっと白い野薔薇のままだった。”清らに咲ける”から導かれたイメージだろうか。それにしても…と思う。私にはこうした思い違いがかなり多いと。
 シューベルトの歌曲は物語的だ。あの短い調べのなかにも、小さなドラマが展開し収束する。やはり、あの歌曲は赤い野薔薇を歌っていたのだ。
 
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  ”清らに咲ける”
 
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  ほのかに”紅匂う”
 
 
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  キジコさん
 
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  キジオさん
 
 
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  オドリコソウ