午後になって外に出る。雨上がりだ。しっとりした冷たい空気。それはキラキラしていない。やっぱり冬なのだ、と思う。
何かを調べようとの目的も無いのに、それでも図書館に向かう。たぶん、私は家を出て、どこかに通わずにいられないのだ。自分とは違う場所が必要なのだと思う。
師走という〆切間近のような時を刻む商店街を抜ければ、木々の中に図書館がある。私とは違う場所。そこには、見知らぬ時間の海が広がっているように思う。
雨上がり(12月3日の黄葉)
今夜、はやぶさ2が地球をすり抜けてゆく。
そして、油井さんはもうすぐ地球に還ってくる。
私たちが暮らす地球を、空から眺めてくれていたお月様がいなくなるようで、ちょっとさびしい。
明日は二十三夜のお月様に逢えるだろうか。そんな時間まで起きていられるだろうか。