5日に『仮面舞踏会』を聴いてから、もう一週間が過ぎた。
今週はバスティアニーニのレナートを楽しみ、5日の感動の余韻を味わいながら過ごした。冬にはこうした楽しみがあったことを忘れてしまっていたのだ。
午後になって、図書館に立ち寄る。サークルが始まる前のわずかな時間、心が牧場のようなところにさまよい出る。無心に牧草を食むような”放牧”状態の心。
ひとときの”放牧”状態から、12月12日午後の現実の自分に戻って、外に出る。
昨日の強い風にさらされた公園の木々たちは、次の季節へと、その姿を変えつつある。そして、裸の枝には、すでに新しい芽が用意されているのだ。
こんなふうに、季節とともに、消耗した身体を地に帰し、光と雨によって真新しいエネルギーを創造できたらいいのに、と思う。
散り残ったコブシの黄葉
散り残ったイチョウの黄葉