enonaiehon

私の第三十四夜をつづります。

2015.12.12

 5日に『仮面舞踏会』を聴いてから、もう一週間が過ぎた。
 今週はバスティアニーニのレナートを楽しみ、5日の感動の余韻を味わいながら過ごした。冬にはこうした楽しみがあったことを忘れてしまっていたのだ。
 午後になって、図書館に立ち寄る。サークルが始まる前のわずかな時間、心が牧場のようなところにさまよい出る。無心に牧草を食むような”放牧”状態の心。

 ひとときの”放牧”状態から、12月12日午後の現実の自分に戻って、外に出る。
 昨日の強い風にさらされた公園の木々たちは、次の季節へと、その姿を変えつつある。そして、裸の枝には、すでに新しい芽が用意されているのだ。
 こんなふうに、季節とともに、消耗した身体を地に帰し、光と雨によって真新しいエネルギーを創造できたらいいのに、と思う。

散り残ったコブシの黄葉
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散り残ったイチョウの黄葉
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