enonaiehon

私の第三十四夜をつづります。

2015.12.30

 私の生活圏は狭い。それでも、義理やらしがらみやらをポンと捨象して(つまみ出して捨てて)、暮れも正月も無く過ごせるわけではない。信仰を持たないためだろうか、世間との絆を手放す意気地がない。年末年始という季節、毎度同じことを繰り返して倦んでいる自分がいる。
 若い頃、漠然と「高等遊民」という言葉のイメージに憧れた。将来の夢は”何となく”「高等遊民」…なのだった。老年人口世代に参入しようとする今は、”何となく”「隠遁者」のイメージに憧れる。
 じきに2016年がスタートしても、私には“一億総活躍踊り”は踊れそうもない。国会議事堂前のデモに参加するくらいはできそうだけれど、これでは「隠遁」ではなく「遊行」のイメージに向かいそうだ。「遊民」から「遊行へ」…「遊」のイメージに憧れつつ、しばし倦む心を捨象して(つまみ出せるものなら…)、新しい年を迎えることにしよう。

2015年12月30日の海と大島
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浜辺の上空を、近距離を保って並び飛ぶ訓練機?…腹部が物々しい。
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お節の錦玉子のような航空機…初めて目にする配色。厚木基地に向かう輸送機だろうか。
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