21~22日、友人たちと美ヶ原に出かけた。
美ヶ原…江戸時代にはすでに「美ヶ原」と呼ばれていたことを知って意外に思った。ずっと、戦後生まれの地名のように想像していた。若い頃に信州を旅した時に訪れたかどうかも記憶があやふやな観光地だ。その標高2034mの地点に宿泊施設があることも、この旅で初めて知った。
友人たちの誰の日頃の行いが良かったのだろう。
白い花が咲いたような霧氷のカラマツ林を初めて見た。1月末の雨氷の話も聞いた。
2000mの地点から、雪をいただいた山稜の向こう側に沈んでゆく太陽を見送った。
重ね着をしてもなお凍えながら、冬の星空も見上げた。そして夢も見ないで眠った。
早起きもした。太陽が濃厚なローズピンク色に燃えながら姿をあらわすまで、東雲の空の一点を見守り続けた。憧れていた”雲海”も遠く望んだ。
これまで、映像でしか見たことがなかった”美しいもの”、”美しい瞬間”が目の前に次々とあらわれた二日間…きっともう二度とめぐりあうことのない二日間だった。
霧氷を装う木々たち
中世の城のような王ヶ頭を望む
美ヶ原にのぼる十三夜の月
「美ヶ原頂上 王ヶ頭 2034M」と記された碑
氷の櫛
日没の御嶽山
日没の槍ヶ岳
日の出①:真珠の輝き…それも、色はルビーのような。
夜明けの富士山と甲斐駒ケ岳
夜明けの富士山:雲海をまとう姿
朝の鹿島槍ヶ岳