enonaiehon

私の第三十四夜をつづります。

2016.5.22

 21日、サークルの調査に参加しようと二宮に出かけた。集合時間より30分も早く着く電車だった。久しぶりに降りる二宮駅はすっかり新しい顔つきに変わっていた。
 通路に貼られた観光ポスターの風景を眺め、ラックにさされた町歩きのパンフレットを眺め、駅舎の窓から二子山を眺める。やはり、平塚よりずいぶんと近くに見えるものだな…などと思う。
 次の下り電車が着いたようだった。人々が次々と改札を通ってくる。
 しだいに、『もしや…』という思いが強まってゆく(いつも遅すぎる)。すでに自分にがっかりしながら手元の案内葉書を確かめると、活動日は「22日(日)」とあった。『ばかだねぇ…』という家族の声が耳元で聞こえた気がした。先月は歯医者の予約日を間違えて出直したばかりだった。そして、今日の明日、仲間に会うのも恥ずかしい。
 
 それでも、やれやれ…と気を取り直す。町歩きのパンフレットを片手に町を歩いてみることにした。
 ”負け惜しみの独り歩き”は、しだいに明日の予習ができた…という言い訳にすりかわっていった。神社や寺を巡り、帰り道は葛川沿いの旧道を選んだ。こじんまりとしたお店の前を通り過ぎようとして引き返す。落花生が好物の人の顔を思い出したのだ。渋皮のついた落花生を一袋、お土産に買った。言い訳が増えた気がした。

イメージ 1知足寺の境内に咲く小さな花

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県道沿いで見かけた日本国憲法第九条の碑…なぜだろう。思わず、ドキリとした。ゆっくりと読み返す。「日本国民は」と始まっていること、私がこの九条のもとで暮らしてきたことを、あらためて確認する。