enonaiehon

私の第三十四夜をつづります。

2016.8.23

 このところ、夕闇のなか、隣家の庭で秋の虫が鳴き始めている。
 そして、日中に開いている窓から、セミの声が聞こえなくなっている。
 今夏、同じ窓からミンミンゼミの声が聞こえ始めたのが、1か月ほど前(7月23日)だった。
 夏も盛りを過ぎたのだろうと思う。
 窓辺に”夏の時間”を運んでくれたセミたち。そう言えば、毎夏、ベランダには絶命した儚い姿が残っていたりもするのに、今年はその姿を見ないままだ。
 
 先日、サークルの集まりでは、今年のセミの鳴き方はいつもと違った…ミンミンゼミとニイニイゼミとでは、いつもなら先に鳴きはじめるのは…などと、話題になった。それぞれが自説を唱え、それぞれが食い違っているようだった。
 私よりは年長の”虫愛づる姫君”でもありそうな友人に、ミンミンゼミとニイニイゼミとでは、どちらが早く鳴きだすものなのか、たずねてみた。
 「子どもの頃は、お盆になるとミンミンゼミが鳴きはじめて、そろそろ宿題をやらないと…と思ったものだけれど」などと話していた。ということは?…結局、よくは分からなかった。
 
 私は日盛りに生命力をしぼりあげて鳴くセミたちよりも、夏の翳りを誘うようなヒグラシの鳴き声が待ち遠しい。今年の夏は、まだヒグラシのひっそりとした響きを聞いていない。海岸近くではすでに鳴いているのだろうか。 

8月22日の雨の水玉模様(網戸越しのベランダ)
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台風一過の8月22日の夕焼け(ベランダから)
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