enonaiehon

私の第三十四夜をつづります。

2016.10.11

 10日、高麗山に出かけた。
 前日の天気予報で”お出かけ日和”と聞いていたけれど、10日の空は雲に閉ざされ、陽射しは薄かった。
 高来神社に着いて、お参りする。
 祝日の境内は人の姿がいつもより多かった。
 登り始めた山道は、一層暗く、ひっそりとしている。
 花や鳥たちはどこかに隠れてしまったかのようだった。
 
 八俵山からは、ヤブランの黒く輝く実や白い小さな菊に囲まれた道をたどる。
 いつもの場所で一休み。
 吸入するほどではないけれど、息が少し苦しい。
 年配の方々のグループが、ひどくゆっくりとした足取りで近づいてくる。
 そして、仙人のようなおっとりとした会話をしながら通り過ぎてゆく。
 「ほら、カナブンがクモにねらわれているよ。」
 「どれどれ。今や、風前のともしび、というところだね。」
 ふと、女性も年を取って、仙人になれたりするのだろうか…などと思う。

 浅間山にかけての花畑では、ヤマトシジミたちが忙しく飛び回っていた。
 なんと美しい。
 小さく地味な花たち。小さく地味な蝶たち。

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ヒヨドリジョウゴ(?)の赤い実・緑の実

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コメナモミ(?)とヤマトシジミ

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名前の分からない小さな花

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ミズヒキとヤマトシジミ

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ミズヒキとヤマトシジミ

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アキノタムラソウ