10日、高麗山に出かけた。
前日の天気予報で”お出かけ日和”と聞いていたけれど、10日の空は雲に閉ざされ、陽射しは薄かった。
高来神社に着いて、お参りする。
祝日の境内は人の姿がいつもより多かった。
登り始めた山道は、一層暗く、ひっそりとしている。
花や鳥たちはどこかに隠れてしまったかのようだった。
八俵山からは、ヤブランの黒く輝く実や白い小さな菊に囲まれた道をたどる。
いつもの場所で一休み。
吸入するほどではないけれど、息が少し苦しい。
年配の方々のグループが、ひどくゆっくりとした足取りで近づいてくる。
そして、仙人のようなおっとりとした会話をしながら通り過ぎてゆく。
「ほら、カナブンがクモにねらわれているよ。」
「どれどれ。今や、風前のともしび、というところだね。」
ふと、女性も年を取って、仙人になれたりするのだろうか…などと思う。
なんと美しい。
小さく地味な花たち。小さく地味な蝶たち。
キンミズヒキの花
ヒヨドリジョウゴ(?)の赤い実・緑の実
コメナモミ(?)とヤマトシジミ
名前の分からない小さな花
ミズヒキとヤマトシジミ①
ミズヒキとヤマトシジミ②
アキノタムラソウ