朝、そろそろ起きようと思っていた時に部屋がガタガタと鳴った。
揺れがおさまってから起きる。地震速報を聞く。
思い出すイメージ…鹿男あをによし。
大地が私たちの不意を突く。貴方たちは地底の呪縛からまだ解放されてはいないのだよ、と。
夕方、博物館と図書館に立ち寄る。
石畳の細い道には落ち葉の吹き溜まりが連なっていた。
サクラがいっせいに、ほとんどの葉を落としてしまったのだ。
昨日の雨を浴びたカツラは、まだ甘い香りを放つだけの葉を残していた。
秋はじきに終わってしまう。木々が、まとっていた葉を脱ぎ捨てようと急いでいるから。
今日はそんな日のように感じた。
黄金色の明るさを増していたイチョウの木(11月22日)