enonaiehon

私の第三十四夜をつづります。

2016.11.22

 朝、そろそろ起きようと思っていた時に部屋がガタガタと鳴った。
 揺れがおさまってから起きる。地震速報を聞く。
 思い出すイメージ…鹿男あをによし
 頭をよぎる心配…津波原発事故。
 大地が私たちの不意を突く。貴方たちは地底の呪縛からまだ解放されてはいないのだよ、と。

 夕方、博物館と図書館に立ち寄る。
 石畳の細い道には落ち葉の吹き溜まりが連なっていた。
 サクラがいっせいに、ほとんどの葉を落としてしまったのだ。
 昨日の雨を浴びたカツラは、まだ甘い香りを放つだけの葉を残していた。 
 秋はじきに終わってしまう。木々が、まとっていた葉を脱ぎ捨てようと急いでいるから。
 今日はそんな日のように感じた。

黄金色の明るさを増していたイチョウの木(11月22日)
イメージ 1