enonaiehon

私の第三十四夜をつづります。

2017.8.2

 ≪前日の「日記」の続き≫
 26日、旅の最後に訪れた伊吹山。頂上までの細い山道の両脇に”お花畑”が広がる。霧が這い登る斜面。小さな野の花たちが次々に姿をあらわす。『こんにちは!』
 伊吹山の自然の保全活動をされている方々が作成されたガイドをたよりに、花たちの名前を確かめる。
 ルリトラノノオはまだ色づいていなかったけれど、白いイブキトラノオクガイソウが花盛りだった。
 愛らしい色と形のイブキフウロ?もひっそりと咲いていた。
 細い道に迷い出たウグイスのひなは、すぐに下草のなかに潜り、さわさわと遠ざかっていった。 
 
 夏の伊吹山の”お花畑”をめぐるうちに、琵琶湖からたちのぼってくるかのような蒸し暑さも、いつのまにか気にならなくなっている。
 
 一瞬、頂上に青空が広がり、再び、薄白い霧におおわれてしまう。
 道際の木の上に留まったホオジロが高らかにさえずる。
 『さようなら…』というより、『また、おいで!』というような力強い鳴き声を背にして、階段状の道を下った。これで伊吹山とはお別れなのだ。
 
 今、あの黄緑色のルリトラノオが瑠璃色になるのはいつ頃かな…と、出会えなかった花のことを思う。

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イワアカバナ(伊吹山

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ヤマホタルブクロ(伊吹山

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ミヤマコアザミ(伊吹山

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キオン?(伊吹山

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”露の花”(伊吹山):元の花の色は、たぶん黄色?

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シュロソウに留まるアキアカネ伊吹山

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ツルキジムシロ(伊吹山

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つかのまの青空とキンバイソウ(伊吹山頂上)

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イブキフウロ?(伊吹山):ガイドブックの写真と少し異なる?(ガイドの写真では、花弁の先端の三つの切れ込みの形が、丸みがあって浅い山形)