enonaiehon

私の第三十四夜をつづります。

2017.9.2

 台風を遠く感じた。それでも澄んだ青い空は、やはり台風一過の空に違いなかった。
 じくじくと、ひりひりと、どうにもならない自己嫌悪の毒素さえも、一瞬、かき消されてしまいそうな空。
 私にも平等に青空が広がっているのか…。
 
 洗濯物を取り込もうとベランダに出れば、目の前の緑の陰に大きな羽ばたき。
 クロアゲハ…一昨日、八百屋で若者を戦慄させた蝶が今、ヤブガラシ(?)の花の上に降り立とうと羽ばたいていた。羽根先を欠いたクロアゲハは、精一杯に傷ついた大天使として、夏の終わりを伝達しているのか…。

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9月2日のクロアゲハ