enonaiehon

私の第三十四夜をつづります。

2017.11.20

 20日朝、真冬のような曇天のなか、鶴見の講座の一行に加わって益子町に向かった。
 一日がかりの旅の目的は、三つのお寺を巡り、それぞれにすまわれる古い仏様たちを拝すること。
 
 神奈川を抜け、東京を抜け、北関東へとバスがひた走る。
 小さな窓の外…秋を迎えた集落が、ほどよい距離感で途切れずに続くようすをぼんやりと眺める。
 そうした集落では、路傍のお地蔵様やお寺の仏様たちにふさわしい時間が流れているように見えた。
 自分が、ネットからもTVからも遠く離れてきたことがわかった。
 いつのまにか、日常から離れた静かな時間へと入り込んでいた。

 益子町の鉛色の空には真珠の瞳のような太陽がかかっていた。
 それでも時に薄日がさし、木々の間を透き通る瞬間があった。
 そして、古い仏様たちを荘厳するように、紅葉・黄葉の錦が華やかに輝く。
 仏様たちは、やはり場所と人々を選ばれて、すまわれているのかもしれなかった。

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鉛色の空

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紅葉~黄葉①

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   紅葉~黄葉②

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紅葉~黄葉③

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…もみぢふみわけ なくしかの …

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11月20日の紅葉狩

11月20日のサクラ
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