9月以降、朝夕の新聞が読まれないままに、そっくり机の上に重なっていった。
たぶん、私がするべきこととしての優先順序がもっとも低かったのだ。
海も図書館も、足が遠のくばかりだった。
師走を目前にした今、3か月の間にバラバラに飛び散っていた心と体が、やっと一体化して身体の中心に戻ってきたような気がする。
新聞の山も、少しずつ読んでは片づけ、机の上は平らかになった。
そして、海や図書館で自分とゆっくり過ごせるようにもなったはずだ。
なのに、まだカレンダーに記されている予定を一つずつ消却してゆく毎日…何か、足りない。
慣性の法則で生きている毎日…何かが足りない。
私のなかから、喜びをもって生き続けるための新しい動力が生まれてくるのだろうか。
これから・・・まだ何もわからない。
わからないけれど、自分のなかに、これからを生き続ける何かが生まれてくると思いたい。
11月29日の月①…”十三夜の月”の一歩手前の月。西から東へと流れる雲に浮き沈みを繰り返し、輝く。
11月29日の月②…写真を拡大すると、瞳の形に発光しているように写っていた。