enonaiehon

私の第三十四夜をつづります。

2018.3.17

 東京でも桜がほころび始めた…というニュースをどこか寒々しい気持ちで聞いた17日。
 いつもの春と同じように桜が咲こうとしている。
 じきに国会議事堂近くの桜も咲き始めるのだろう。
 満開となった頃、私たちはどのような気持ちで、その桜を見上げるのだろう。いつもの春より、さらに美しいだろうか。たった一週間すらも、時間を飛び越えられない。

 午後、海に出かける。
 浜辺に人影は少なかった。そして、いつもとは違うようすだった。
 波打ち際と乾いた砂浜との境界を示すように、曲線的な”砦”が延々と築かれているのだった。
 おびただしい量の細い竹が打ち寄せられて、踏み越えることも儘ならないほどの高さにしっかりと積み上がっている。その“砦”に乗ってみる。体重を全てかけてもびくともしない。波が吐き出しては積み上げた頑丈な”砦”を乗り越え、波打ち際を歩く。風は冷たく、波はよそよそしかった。

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3月17日の海

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3月17日の大島の島影

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帰り道に咲いていたユキヤナギ